病気の写真には一部気分を害する恐れのあるものもありますので、ご注意下さい。

ものもらい(霰粒腫、麦粒腫)

<好発>犬・猫

眼のまぶたの部分には脂っぽい涙を分泌する腺(マイボーム腺)が存在します。
この脂っぽい涙のお陰で眼を乾燥から防ぐ働きをしていますが、この涙は瞬きをすることで分泌されるそうです。
ですが、動物は人間と違いほとんど瞬きをしません(1分間に3回位)。
またその脂っぽさから時々詰まりを生じてしまうことがあります。
そして時に感染を起こして化膿することも。
治療法は、感染があれば抗生物質や消炎剤の点眼、まぶたの温罨法(ホットアイマスク)、詰まった涙成分の切開、飼い主さんによる1日3回程度(1回につき30回)のまばたき操作を行うと良いとされています。
まぶた表面のぽっこりした腫れ物
結膜側に白く見えるのがマイボーム腺の涙です



デスメ(膜)瘤

<好発>短頭種犬

眼の表面、角膜は4層に分かれていて、デスメ膜はその一番内側にある膜です。
ケンカや事故などで時折眼を傷つけてしまうことがありますが、傷が奥深くまで到達してしまった場合などにデスメ膜が表面に飛び出てきてしまいます。
治療法としては点眼薬や眼の表面を保護する簡単な閉眼手術から、デスメ(膜)瘤の部分に結膜組織を縫い付ける方法までいくつかあります。
短頭種は眼の怪我をしやすいので、十分お気を付けください。




白内障と緑内障(牛眼)

<好発>犬

白内障は眼のレンズ部分である「水晶体」が白く濁って視力低下を起こす病気です。
緑内障は眼の中の液体(眼房水)の流れに異常を来し眼圧が上昇して失明する病気です。
この症例は右眼が白内障、左眼が緑内障を起こしています。
緑内障の結果、眼が異常に大きくなり(牛眼)、左右差ハッキリ見て取れます。
白内障は、眼の他の部分(網膜、視神経など)に異常がなければ人と同様に手術を行い視力を回復することが出来ますが、重度の緑内障の場合は視力を失っている場合が多いので、「眼球摘出」「眼内シリコンボール挿入術」などを行います。
シリコンボール挿入術は動物眼科専門病院をご紹介させて頂いています。
左眼がとても大きくなっています

乾性角結膜炎(ドライアイ)

<好発>犬

写真の症例はミニチュアピンシャーです。
涙液の減少により、角膜や結膜に障害を起こす病気です。涙が出ないので、眼の表面が乾燥してしまい、充血や色素沈着などを引き起こします。重度の角膜色素沈着のために視力低下を引き起こすこともあります。
原因は自己免疫性、涙腺の炎症、神経性、先天性、特発性(原因不明)などさまざまです。


重度の乾燥で眼に痂様のものが付着しています
完治は稀な病気なので、点眼薬や内服液などで生涯お付き合いしていくことがほとんどです。

眼瞼炎

<好発>犬・猫

写真の症例はパピヨンです。
眼瞼炎は目蓋の細菌の感染により赤く腫れ上がってしまってます。抗生物質の点眼薬や内服、眼瞼の温罨法などで治療します。

右眼の周囲が腫れています